ゴミ拾いで幸運になれる!?大谷翔平選手が続けている恩師からの教え【満福寺12月お寺のお便り】

お寺の話

師走に入り、今年も残りわずかとなってまいりました。

皆様お変わりございませんか。いつもありがとうございます。満福寺の住職・六満こどもの家(夜間保育園)の園長をしています。しゅうじょうです。

12月8日はお釈迦様がお悟りを開かれた成道会であります。

成道会とは?

成道会とは、お釈迦様が悟りを開いたことを祝う行事になります。

お釈迦様がお悟りを開いたのは29歳の時、たくさんの苦行を経て悟りを開かれました。お釈迦様は、菩提樹の下で瞑想を行い、様々な誘惑や試練を乗り越え、真理に至ったと言われています。

このお悟りを開かれた成道の瞬間は、仏教における重要な出来事であり、多くの仏教徒に大切にされています。

お寺の日朗読会

今年最後のお寺の日では、成道会のおつとめと朗読パフォーマーの「宮脇さなえさん」による成道会朗読会を開催いたします。

参加無料になっていますので、ぜひ予定が空いている方は参加していただけると嬉しいです。詳しくは満福寺公式Instagram【@manpukuji1618】に朗読会の詳細を載せています。

そして、年明け令和7年1月19日(日)には落語家の「笑福亭正寿(せいじゅ)氏」にお越しいただき、『満福寺初笑い落語会』の開催を予定しておりますので、ぜひご予定ください。

今年一年、たくさん良いニュースもあれば悪いニュースもありました。

私は、ドジャースに移籍した大谷翔平選手がワールドシリーズを制覇し、世界一になったニュースが印象に残っています。また、大谷選手は三回目のMVPに輝き、素晴らしい活躍をされています。

大谷翔平選手のゴミ拾い

大谷選手はその実力はもちろんのこと、丁寧なファンサービスや紳士的な対応など、人柄の良さでも有名であります。

そんな大谷選手の行動の中でも多くの話題を読んだ行動が、試合中にグラウンドのゴミを拾うというものです。

大谷選手は、「なんでゴミを拾うのか…」と聞かれると「人が捨てた幸運を拾っている」 と答えられています。ゴミを拾うことは、「幸運、つまり良い運を拾うことになる」と考えられているのです。

実は、この「ゴミを拾う」という教えは、花巻東高校の恩師である「佐々木 洋 監督」によるもので、

「ゴミは人が落とした運。ゴミを拾うことで運を拾うんだ。そして自分自身にツキを呼ぶ。そういう発想をしなさい」と教わったそうです。

そして、大谷選手は佐々木監督のこの教えを守り今でもゴミを拾い続けているのです。

『運』という字の「軍」は、「戦車で巡る」という意味があるそうです。

これは、戦って生きていくために色々なものを運ばないといけませんが、様々な物資を運ぶ途中で予想もしない出来事に遭遇することがあります。

昔の人はそのような不運や幸運はめぐりまわってくるものと考えられていて、不運も幸運も運(めぐりあわせ)であると思われてきました。

大谷選手も良いことばかりではなく、自分の調子が良くてもチームが不振であったり、怪我され手術をして野球ができない不安などの苦しい経験も多くされています。

人生は、未来に向かって一秒ずつ変化していきます。そこに様々な人や不思議なご縁が関わってきて、また変化していく。時の中で、様々な運命を運んできてくれている。

まさに、『運』とは、めぐりあわせなのだと思います。

時をいただきながら、命をいただきながら、一度きりの人生を運んでいく中で、どれを選択するのかを自分で決めて、一日一日を大切に生きていく。

そして、自分の行動次第で『運』を努力によって引き寄せることができるのです。

『運』は偶然ではなく、必然の産物だと大谷選手も言われています。

ぜひ今日から一日一個ゴミを拾って、心に余裕を持って新年を迎える準備をしていただき、新しい年には「運」をつかんで笑顔になっていただけると幸いです。

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