令和5年 満福寺7月お寺のお便り『モノには魂が宿る』とは

お寺の話

梅雨明けの暑さが感じられる時期になりました。京都では四年ぶりに祇園祭山鉾巡行が通常通りに開催される予定で、やっとコロナ前の京都が戻ってくるのかと心待ちにしております。

こんにちは、満福寺の住職・保育園の園長をして15年目のしゅうちゃんです。

皆さん、お元気ですか?

『六満こどもの家』園舎建て替え事業

今月から来年度にかけまして「六満こどもの家」(夜間保育園)の新園舎の建て替え事業が始まりました。

昭和47年に園舎が建てられまして、現在で40年以上が経過し、老朽化や地下の水漏れなどがあり、今回、園舎の建て替え事業に踏み切りました。

8月末まで期間で園舎の解体工事があり、10月から来年の4月末までの予定で新園舎の建て替え工事が始まります。

また、新園舎ですが、鯉の池のあった庭に移転することなり、平成28年に『六満こども園園舎』を建て替えた際に、建築基準法の関係でお世話になっている工務店さんに長年にわたり預かっていただいていました山門がついに満福寺に戻ってくることになります。

どのようになるのかは、新園舎の完成予定図を載せておきます。来年を楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

そして、今回、預かっていただいていた山門ですが、私の師匠が満福寺平成の大改修の時に作られた山門であり、檀信徒様だけでなく、他の御寺院様からも素敵な山門ですねと言っていただいていました。

「モノには魂が宿る」

日本的な表現に「モノには魂が宿る」というものがあります

日本では仏教や神教の建築など非常に精巧な技術を用いて作られています。

そうしたモノづくりが日本の製造業の原点にもなっているとも言われています。

茶道や書道などの「道」という字がつく習い事では、まず最初に、モノ(道具)を、大切に扱うことを教えられます。

それはなぜかと言えば、

茶道などで使用する道具は、世代を超えて何十年も引き継がれていくものばかりで、とても貴重な品々ばかりだからです。

その時代を生き、使った人たちの温もりと共に次の世代や他の人の手に渡るのです。

このように何年経っても同じ状態を保てるのは、質が良いからというのも理由の一つですし、大切に扱おうという思いがあるからだと思います。

私たちは日々の生活の中で、非常に多くのモノと関わって生きています。

今の自分は『有難い』存在

私たちが人間らしく幸せに生きるためには、モノをただモノとして使うのではなく、そのモノを大切に扱い、そのモノ本質を知ることで、様々な人の繋がりやご縁をそこに見ること、知ることができ、私たちの心や生活が豊かになるのです

私は仏教でも同様のことが言えると思います。

周りのモノや人を大切にすることで、今まで当たり前にしてきた日々の生活やこれまでの様々なご縁が当たり前じゃなかったことに気付き、今の自分は『有難い存在』=(あること、存在すること自体がとても難しいこと)なんだと気付き、自然と感謝のお念仏である『南無阿弥陀仏』=「ありがとう」が発せられるのだと思います。

まさに、私がとても大切にしている言葉であります。色々な人に感謝でき、他人も自分も幸せにできる魔法の言葉。

『ありがとうを一万回言えば必ず幸せになれる』なんだと思います。

満福寺『念仏のつどいVOL.4』

七月十八日(祝)にマサトシドラムス氏に来ていただいて『念仏のつどいVOL.4』を開催させていただく予定をしております。多くのお客様に満福寺にお参りしていただき、素敵なサックスの演奏を聴いていただけたら嬉しいです。

参加は無料です。お楽しみも考えていますので、ぜひ満福寺の『念仏のつどいVOL.4』にお越しいただけると嬉しいです。

※。七月一日から解体工事のために安全確保フェンスが設置されています。又、参道が細くなっており、一年を通して、お参りしにくくなり、色々とご不便をおかけいたしますが、ご理解・ご協力の程よろしくお願い致します。

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