お寺の『山門』がある意味とは!?《満福寺4月お寺のお便り》

お寺の話
xr:d:DAF-5ZSast4:14,j:110762046819645065,t:24040422

春風のさわやかな季節を迎えました。

六満こどもの家の建替え工事も、順調に進んでおり7月には園舎完成を予定しております。

8月からは鐘撞堂の建築工事、山門の復建工事の順に取り掛からせていただく予定をしています「満福寺令和大改修工事」を計画しております。

これらの工事に関しまして、お参りなどでご不便をおかけすること。また、様々なご協力をお願いすることがありますが、これまでと同様に温かく満福寺を支えていただき、応援していただけるとありがたいです。

お寺の正門のことを「山門(さんもん)」と言います。

昔、お寺は人里離れた山奥に建てられていました。その理由にはいくつかの説がありますが、静かな山の中で、修行に専念しようということもあったようです。

有名な「高野山金剛峯寺」「比叡山延暦寺」も山中に建立されています。こうした由来から「加賀山満福寺」というように平地に建てられたお寺のにも山号をつけるようになって、「山門」と言われるようになったそうです。

お寺というのは、世俗と離れた世界でもあります。

もちろん空気は同じですし、見える景色も同じかもしれません。しかし、世俗と離れた世界というのは仏様の前に向かうということ、仏様と向き合うことができる特別な空間がお寺ということです。

仏教というのは表現を変えると仏道という言葉になります。茶道や書道などあらゆる「道」を求める世界は「礼」というものを大切にします。

「礼」があることで心が落ち着き、毎日の生活で疲れた心をリセットすることができるのです。その「礼」を大切にして心をリセットし、前向きになれる空間に入るための入口が「山門」になるのです。

以前あった満福寺の立派な山門は、「平成の満福寺大改修工事」で師匠であった一乘上人が病気の身で命をかけて建立されたものです。満福寺の山門は他の御寺院の山門とは少し違ったデザインで素敵ですねと多くのお寺さんからお褒めのお言葉をいただいていました。

以前あった満福寺の山門

平成28年の六満こども園園舎の建替え工事の際、山門を撤去せざるおえなくなり、棟梁に預かっていただきました。

元々、六満こども園園舎工事完了の後に復建する予定で檀信徒の皆さまからも早く山門を戻して欲しいというお声をたくさんいただいていましたが、消防法の関係で戻したくてもどうしようもないという現実に日々、悩んでおりました。

しかし、今回の園舎の建替え工事によって山門が復建できることになり、一乘上人の想いが今回の山門復建工事に繋がったのだと思っています。本当に奇跡だと思います。

私が満福寺に来て16年目になりますが、お寺は、お参りに来られた方が「お参りに来て良かった。また、お参りに来たい」と思ってもらえることが一番大切なのではないかと考えています。

そんな幸福に満ちあふれたお寺にする為に「山門」の復建が必要不可欠だと考えています。7月からはクラウドファンディングにも挑戦しようと考えています。

今後とも満福寺の発展に尽力してまいりますので、ご指導・ご協力の程よろしくお願いします。

合掌

コメント

タイトルとURLをコピーしました