こんにちはしゅうちゃんです。
新しい年になりました。今年1年の目標は『ありがとう』と感謝いっぱいの1年にしたいです。
今年もよろしくお願いします。
12月の話になりますが12月8日はお釈迦様がお悟りを開かれた日である、成道会にあたります。
お釈迦様の得られた四つのお悟りを『四諦』(したい)と言います。
四諦
『四諦』とは
- 苦諦(くたい)・・・人生は苦しみに満ちたものである
- 集諦(しゅうたい)・・・その苦しみの本質が執着である
- 滅諦(めったい)・・・苦しみそのものは取り除くことはできないが、その執着を滅すればよい
- 道諦(どうたい)・・・その苦を取り除く方法《八正道》を一つひとつ実践的にこなすこと
であり、正しいものの見方や考え方によって、「苦しみ」から解き放たれることができると説かれています。
お釈迦さまが言う『苦』とは「人生は辛く悲しいものである」という考え方ではなく、
「思い通りにならない」ということです。
自分の体の外側から不幸や悲劇という『苦』が降ってくるのではなく、自分の中にある、自分だけの問題が「苦」の本質だということで、相手に対して「自分の思い」を投げかけるから「思い通にならない」=「苦」が存在するのです。
四苦八苦
お釈迦様が説く『苦』は八種類あり、いわゆる「四苦八苦」であります。すべて合わして一〇八の煩悩(苦しみ)があるとされていますが。この「苦」すべてが「思い通りにならない」ことからくる「苦しみ」だと説かれています。
四苦八苦とは
生(生まれる苦しみ)
老(老いる苦しみ)
病(病の苦しみ)
死(死ぬ苦しみ)
愛別離苦(あいべつりく:愛する人、大切な人と別れないといけない苦しみ)
怨憎会苦 (おんぞうえく:苦手な人や嫌いな人出会わなければならない苦しみ)
求不得苦(ぐふとっく:他人を羨んだり、求めても得られない苦しみ)
五蘊盛苦 (ごうんじょうく:思い通りにならないことすべてが苦しみ)
色即是空、空即是色
有名な『般若心経』というお経に
「色即是空、空即是色、受想行識、亦復如是」とあります。
「色即是空、空即是色」とは「色・・・この世の現象」は即ち「空・・・プラスでもマイナスでもない」のです。
目の前の現象はすべてゼロであり、幸せも不幸も存在しませんよということであります。この「空」とは「何もない」という意味ではなく、存在はするが「特別な性格づけがされているわけではない」ということです。
お釈迦様は2500年前にそのことに気付き、世の中は「思い通りにならない」ことで満ちているなら、初めから「思い」を持たなければいい、「ありのまま」を受け入れて今を大切に生きるということを説かれました。
苦しみの原因がすべてが自分の思いの問題だった。それを思い通りにしたいという「執着」を捨てて、目の前の現象をありのままに受け入れ、過去や未来の話をするのではなく、今この瞬間を生きることこそがお釈迦様が悟られた生活なのだと私は思います。
新しい年になり、皆さん今年こそは「あぁなりたい」という思いを持つことは大切なことですが、思い通りにしたいという「執着」を捨てて、目の前の現象をありのままに受け入れ、今この瞬間を生きることこそが重要なのだと思います。
今年1年、今この瞬間を生き、自分にできる精一杯のことに挑戦していきます。今年もよろしくお願いします。
コメント