8月は記録的な猛暑日が続き、また、お盆中に台風が日本列島に上陸して新幹線が止まってしまい、予定通りに帰省できずに大変な思いをした方も多かったと思います。
私もお盆のお参り中に台風が直撃しましたが、何とか無事に夏の棚経を終えることができました。
9月は秋のお彼岸の月になります。
お彼岸とは
お彼岸とは
「私たちが今いる、迷いや苦しみの原因となる煩悩の多い世界(此岸)から、幸福に満ち溢れた悟りの世界(彼岸)を目指すこと」を言います。
お釈迦様はお悟りを開かれたとき、
「この世は苦しみに満ち溢れている」とお弟子様たちに説かれました。
今はスマホが一台あれば、何でも知りたい事が知れる便利な世の中になりましたが、知らなくてもいいことまで知ってしまうというストレスを感じやすい環境とも言えます。
まさに、お釈迦様の言う通り、「この世の中は苦しみに満ち溢れている」といえるのだと思います。
そして、この苦しみの多い世界で生きる中で、「お彼岸期間中の1週間だけ」でもいいので、
『六度満行』などの仏の教えを心掛け、実践することで「このストレスの多い世界の中で、できるだけストレスを少なくする努力をして幸せな生活を過ごしましょう」というのが彼岸会での教えになります。
六度満行とは
布施(ふせ)・・・・・・他人に親切にする
持戒(じかい)・・・・・約束を守る
忍辱(にんにく)・・・・腹立たしいことがあっても態度に出さない
精進(しょうじん)・・・自分磨きを心掛ける
禅定(せんじょう)・・・心をしずめる
智慧(ちえ)・・・・・・ご縁を大切にする
「六度満行」とは
①布施(布施)、他人に親切にする。②持戒(じかい)、約束を守る。③忍辱(にんにく)、腹立たしいことがあっても態度に出さない。④精進(しょうじん)、自分磨きを心掛ける。➄禅定(ぜんじょう)、心をしずめる。⑥智慧(ちえ)、ご縁を大切にする。があります。
そして、この6つ《六波羅蜜(ろくはらみつ)》のどれでも自分にあったものを1つでも実践すれば、6つすべての項目を行ったことになり、幸せな人生が送れるという教えです。
ストレスを少なくする方法
仏の教え以外で、ストレスを少なくする方法の一つとして、
指にはそれぞれ感情と体が繋がっていると言われます。
親指・・・・・不安
人差し指・・・恐怖
中指・・・・・怒り
薬指・・・・・情緒
小指・・・・・緊張
「親指」が不安。「人差し指」が恐怖。「中指」が怒り。「薬指」が情緒。「小指」が緊張を表すそうです。
「親指」は不安を表す
「親指」は不安という感情と繋がっているとされています。
例えば、赤ちゃんが安心しようと指をおしゃぶりするのも親指ですが、不安を拭うために握りこぶしを作る時も自然と親指が中に入っていると思います。
何も根拠はない迷信ですが、霊柩車を見たら親指を隠すということを聞いた人も多いと思います。身内への不安からしているのかもしれませんが、
人は不安や心配事がある時は、親指のケアをすると安心感が得られるとされています。
「人差し指」は恐怖を表す
「人差し指」は恐怖という感情と繋がっているとされています。
恐怖が出て来た時、恐れを感じた時は自分の中に恐怖をみたくないので、人のせいにする時は、人指し指で人をさしてしまいます。
人に指さすものではないと、よく親から教えられましたが・・・。
恐怖や恐れを感じた時は、人差し指のケアをしてみるといいとされます。
「中指」は怒りを表す
「中指」は怒りという感情と繋がっているとされています。
怒りの感情がでたときは、中指を立ててしまいます。
日本人はあまりしませんが、中指を立てて「ファッ〇・ユー!」と欧米ではよくしている光景を目にすると思います。
どうやら怒りを表すのは中指みたいです。
怒りが出てきた時は、中指のケアをしてみるといいとされています。
「薬指」は情緒・悲しみを表す
「薬指」は情緒・悲しみという感情と繋がっているとされています。
結婚指輪は、気持ちを結ぶという意味で薬指に指輪をします。
悲しみに襲われた時には、薬指をケアするといいとされています。
「小指」は緊張を表す
「小指」は緊張という感情と繋がっているとされています。
緊張した時に、グラスを持つ手の小指がたったり、マイクを持つ手の小指が立ったりという光景を一度は見たことはありませんか。
バッドや、ゴルフクラブなど緊張している時には、気が付けば一番小指に力がはいっているという経験はないでしょうか。
緊張すると自然と小指に力が入るみたいです。
過度の緊張、頑張り過ぎた時は小指のケアをしてみるとよいとされています。
「親指」ストレス解消法
先程も説明しましたが、「親指」は不安という感情と繋がっています。
人が幸せになる為に、もっとも大切で必要なものは、
ずばり「安心感」です。
ストレスを感じている時に不安な気持ちをできるだけ少なくして「安心感」を得るためには
鏡に向かって「グーのポーズ」をしてみる。
または、
地面を踏みしめる時に「足の親指」に力を入れて前に進むようにしてみると
気分が落ち込んでいるときでも気持ちが少し楽になるそうです。
「親指と小指の法則」
また、指には「親指と小指の法則」というものがあります。
これは、「親子の関係」(=仏さまと私たちとの関係)を示しています。
まず、手を握りしめてみる。
それから、「親指」と「小指」の二本をのばして立てます。
そして、「親指」を曲げてみる。「親指」は「子指」の方へ曲がります。
これが「子どもを思いやり、心配する親の姿」になります。
次に、「子指」を曲げてみたら、どうでしょうか?
残念ながら、「小指」は「親指」の方へは曲がりません。
親の心配をよそに、親のすること、言うことに対して、「うるさい」、「わかっている」と よそを向く子どもの姿のようです。
基本的に、「子指」はどんなに「親指」の方に向けて曲げようとしても、決して曲がることはありません。
そして、阿弥陀如来様と私たちの関係もまた、この法則が当てはまります。
もちろん、阿弥陀様が「親指」で、「小指」が私たちになります。
阿弥陀様は、いつでも、どこでも、この私達のことを思い、心配してくださり、決して目を離すことはありません。
ところが、「小指」であるこの私たちは、「忙しい、忙しい」の毎日で、なかなか阿弥陀様の方を向いて仏の教えに耳を傾けることができません。
だから、このお彼岸の1週間だけでもいいので意識して仏の教えを聞き、まずは実践してみることが大切になるのです。
よそを向く私たちと、そんな私を見捨ずにいてくださる阿弥陀様の存在を知って、仏様の教えを実践しながら、ストレスを少なくできるような行動を心掛けてみてはいかがでしょうか?
まとめ
大切なのは、まずは1週間だけでも続けてみることです。
私にはできないではなく、出来るかどうか考えてみるまえにまず行動してみることです。
お彼岸の1週間、あなただけではなく阿弥陀様も見守ってくださっています。さぁ、ストレスを少なくする実践をして、幸せな毎日を過ごす第一歩を踏み出してみませんか。
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